予防歯科

子どもの予防歯科は何歳から何歳まで?なぜ通うべきかについて解説

子どもの歯は一見丈夫そうに見えても、実はむし歯になりやすく、知らないうちに症状が進行していることもあります。特に乳歯は永久歯と比べてエナメル質が薄いため、むし歯の進行が早いのが特徴です。そうしたトラブルを未然に防ぐのが「予防歯科」です。しかし、「子どもの予防歯科はいつから通えばいいの?」「いつまで通うべき?」と悩む保護者の方も少なくありません。今回は、子どもの予防歯科の開始時期と通うべき年齢、重要性や内容について解説します。

 

1. 子どもの予防歯科は何歳から何歳まで?

子どもの予防歯科は、「いつからいつまで」という明確な区切りがあるわけではありません。乳歯が生え始める0歳頃から永久歯がそろう12〜13歳頃までがひとつの目安ですが、予防の考え方はその後も継続していくものです。予防歯科は年齢によって施術内容や目的が変化しながら、生涯にわたって口腔の健康を支える役割を担っていくでしょう。

①0〜2歳(乳歯の萌出期)

乳歯が生え始めるこの時期から、歯のケア習慣を親子で身につけることが大切です。

➁3〜5歳(乳歯列の完成期)

乳歯がそろうことでむし歯リスクが高まります。この時期から定期的なケアを習慣化し、歯の健康意識を育てましょう。

➂6〜12歳(混合歯列期)

乳歯と永久歯が混在する不安定な時期です。むし歯や歯並びのチェックに加え、今後の成長に合わせた長期的な予防計画が必要です。

④12歳以降(永久歯列完成期)

永久歯が生えそろっても、予防は終わりません。むし歯や歯周病、噛み合わせの管理を継続しながら、口腔の健康を一生支える意識を持つことが大切です。

子どもの予防歯科は、「何歳まで通えばいいか」ではなく、「一生続けていくもの」と考える視点が大切です。

 
 

2. 子どもの予防歯科の重要性

予防歯科は、単にむし歯を防ぐだけでなく、お口全体の健康を長期にわたって守るために行います。特に子どもの時期は、予防習慣を身につけやすい大切な時期といえます。子どもの頃から定期的に通院することで、成長に合わせたリスク管理と、将来にわたる健康意識の土台をつくることができます。

①むし歯の早期発見・予防につながる

乳歯や生えたばかりの永久歯はむし歯の進行が早いため、定期的なチェックとケアが重要です。

➁歯の生え変わりを見守れる

乳歯から永久歯へのスムーズな移行を管理できるため、歯並びや噛み合わせの問題を未然に気付きやすくなります。

➂生活習慣が定着する

歯磨きや食事、通院の習慣を幼い頃から身につけることで、健康意識を育てる基礎作りに役立ちます。

④歯科への抵抗感を減らす

幼いうちから歯科医院に慣れておくことで、将来にわたって必要な通院にも前向きに取り組めるようになるでしょう。

予防歯科は「子どものうちだけのもの」ではなく、将来にわたって継続する健康づくりの入り口です。

 
 

3. 子どもの予防歯科の内容

子どもの予防歯科では、むし歯や歯肉炎の予防を目的に、年齢や成長段階に合わせたさまざまな施術が行われます。ここでは主な施術内容を整理します。

①フッ素塗布

歯の表面にフッ素を塗布することで、むし歯の原因菌が出す酸に対して歯を強くします。特に乳歯や生えたばかりの永久歯はむし歯になりやすいため、定期的なフッ素塗布が推奨される場合があります。

➁シーラント処置

奥歯の溝にシーラントという歯科用樹脂を流し込み、むし歯菌が入り込まないようにする処置です。乳歯や生えたての永久歯の奥歯に行うことが多く、むし歯予防に役立ちます。

➂歯磨き指導(ブラッシング指導)

年齢や成長に応じた歯磨きの方法を、実演を交えて丁寧に指導します。親御さんの仕上げ磨きの方法もお伝えします。

④食生活のアドバイス

砂糖の摂取量や間食の取り方など、むし歯を予防するための食習慣についてアドバイスが行われます。食べる回数や時間帯の指導も含まれます。

⑤定期検診・口腔内チェック

歯や歯ぐきの状態、噛み合わせや顎の成長状態を定期的に確認します。必要に応じて歯列や発音への影響についてもアドバイスが行われることがあります。

⑥必要に応じたX線検査

永久歯の萌出状況や顎の骨の発育など、目では見えない部分を確認するために、レントゲン撮影が行われることもあります。

これらの施術は、子どもの成長とともに適切な内容や頻度に調整され、口腔の健康を長期的に支える土台となります。

 
 

4. 江戸川橋の歯医者 いるか歯科医院の予防歯科

江戸川橋駅から徒歩5分の歯医者「いるか歯科医院」ではむし歯や歯周病になる前にケアする『予防歯科』に力を入れています。歯は一度削ると元に戻りません。だからこそ、当院では歯を守ることが将来の健康と笑顔につながると考えています。

《いるか歯科医院の予防歯科の特徴》

■丁寧な診断と説明

まずは現在のお口の状態を把握し、むし歯・歯周病リスクを丁寧に診断。そのうえで、生活習慣や磨き方のクセを踏まえて、無理なく続けられる予防ケアをご提案します。

■痛みに配慮したメンテナンス

定期的なクリーニングでは、歯垢・歯石を除去し、むし歯になりにくいお口の環境を整えます。痛みに不安がある方も落ち着いてメンテナンスを受けていただけるよう、施術中は患者さんの反応を見ながら進めます。

■お子さんから大人まで対応

小児向け設備も充実しており、年齢やライフスタイルに合わせた予防歯科プランをご提案。将来を見据えたお口の健康づくりをサポートします。

■まずは定期検診から

「今は問題ない」という方こそ、江戸川橋の歯医者 いるか歯科医院の予防歯科で定期的なチェックを。数年後の健康を守るために、今できることを一緒に始めましょう。

 
 

まとめ

子どもの予防歯科は、むし歯や歯並びの問題を未然に防ぐのに役立ちます。しかし、それは一時的な対応ではなく、成長とともに継続していくことが大切です。歯が生えて乳歯の頃から始まる予防習慣は、永久歯が生えそろった後も、さらには大人になってからも続いていく「一生の健康への土台」です。予防歯科に「ここまでで終わり」という区切りはありません。将来も自分の歯でしっかりと食べられるよう、子どもの頃から予防意識を育てることが、健康な人生につながるでしょう
江戸川橋駅周辺で子どもの予防歯科についてお悩みの方は、いるか歯科までお問い合わせください。


 

監修:いるか歯科医院
院長 小林重雄
経歴
東京医科歯科大学歯学部卒業
東京医科歯科大学医学部大学院卒業(医学博士取得)
某大手医療法人歯科医院 勤務
いるか歯科医院 開業

【専門分野】
・エビデンスに基づいた治療
・歯科と全身の健康の関係性
・小児歯科・予防歯科

【メッセージ】
私は医学部大学院での研究を通じて、歯科と全身の健康の関係性について深く学びました。
その知識を活かし、単に歯を治療するだけでなく、全身の健康を考えた歯科医療を提供することを心がけています。
また、小児歯科においても、科学的なエビデンスに基づいた治療を行い、お子様の将来の健康を守るサポートをしています。
これからも研究と臨床の両面から、最適な歯科医療を提供できるよう努めてまいります。

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